薬剤師の転職成功のコツは面接ストーリーにあり!退職理由より転職理由が大切!
転職をしよう!と決めたら多くの薬剤師が慌てて転職活動を開始しがちです。
無計画な転職活動をいきなり始めてしまう薬剤師の多くがネガティブな気持ちを引きずったまま活動して転職活動に失敗してしまいます。
転職する際には、当然のことながら退職理由より転職理由が大切です。
転職前から、退職理由より転職理由を意識して計画的に動きましょう。
また、面接を想定して自分だけの転職ストーリーを考えることの重要性や円満退職に関する知識も大切です!
目 次
面接側は退職理由より転職理由が聞きたい!!
医療業界は資格業で成り立っているため、職場環境が合わない場合は自分から希望する環境へ移動しようとする人が多い業界です。
全体の3割近くは転職流動層とも言われています。大半の転職理由は、人間関係・お給料などが発端です。
昨今の医療業界の過酷な就業状況や成果主義、毎回毎回下がっていく診療報酬の背景を考えると・・・今の職場が永遠に安定している保証はどこにもなく、転職は他人ごとではありません。
転職を心に決めた薬剤師の多くが「もっとまともな環境に移りたい」「この状況だと自分のメンタルヘルスがもたないなあ」と不満や不安を口走りますが・・・いざ、転職活動を始めたら気持ちを切り替えましょう!!
実は、面接をする経営者側や人事側は、あなたの退職理由にはさほど興味がない!のです。
退職理由より転職理由が聞きたい!のです。
企業の採用担当者は、数多くの面接を経験しています。大きな調剤薬局グループ企業などは、新卒薬剤師だけでも200名以上採用します。
当然ですが面接はその何倍もの数をこなしています。中途採用を含めるとかなりの薬剤師を面接していることが想像できます。採用担当者の立場を考えてみましょう。
世間一般に転職の理由として挙げられている、
「人間関係が劣悪なため、転職しようと思いました」
「お給料が低いため、転職をしようと思いました」
このような話を聞いて、採用側は薬剤師に対して好印象を持つと思いますか?
反対に、転職してもまた同じ理由で辞めるのではないだろうか?と警戒させてしまうかもしれません。
採用担当者は初めて会う人のその人の過去の不満を聞くために、面接をしている訳ではないのです。
転職活動を始める時には、退職理由と転職理由の違いを念頭において聞き手にどのような印象を与えるかを考えておきましょう。
面接に向けて自分なりのストーリーを準備しておこう!
面接時の採用担当者に与える第一印象というものはとても大切です。
もちろん、履歴書や経歴書も重要ですが、転職サイトを通した転職の場合は間にコンサルトさんが立ってくれているため、面接が決定する前の段階で大まかな経歴などは伝わっているものです。
そのため、採用担当者は「うちの会社に来てどのように働きたいのか?」「どう貢献してくれるのか?」「うちの会社のカラーに合うかな?」「任せたい仕事との適正はどうかな?」などの目線で、その薬剤師に入社してもらう価値があるのかを判断します。
そのため、転職を希望する薬剤師は自分の転職理由が聞き手にどのような印象を与えるか?を客観的に見ながら話すことが大切になってきます。
では、具体的に面接のシミュレーションをしてみましょう。
ここでのポイントは、自分なりの転職ストーリーを準備しておくことです。
そうすることによって、面接時に緊張して頭が真っ白になることもありませんし、しっかり自分の持ち味をアピールできるはずです。
質問例 採用担当者「転職しようと思ったきっかけは何ですか?」
回答例 薬剤師
×「職場の人間関係が悪かったからです」
×「何かというと、上司と意見が衝突して居づらくなってしまいました」
〇「夫の転勤に伴い引越してきました。近所で薬剤師として今までの経験を活かしたいです」
〇「これから新たな環境で管理薬剤師候補として勤務したいと思って転職を考えました」
〇「以前から在宅医療に携わりたいと思っていました。」
〇「かかりつけ薬剤師の制度を応援してくれるような会社を希望しています」
〇「1つの店舗での調剤業務だけでなく、エリアをまとめる仕事もしたいと思っています」
薬剤師の回答例として、×は確かに正直な転職理由かもしれませんが、個人の過去の話ばかりするのは適切ではありません。
反対に〇は、これからお世話になるかもしれない会社との未来の話です。
採用担当者の側に立つと、退職理由より転職理由の前向きな姿勢を感じさせることのできる薬剤師の方に好感度を持ちます。
転職しようとしたきっかけを尋ねられたら、自分にしかない転職ストーリーをいろいろなエピソードを加えて話せるように予め準備しておくとよいでしょう。
退職を円満にするためのポイント
転職活動をするタイミングは人それぞれです。在職中の場合も離職中の場合もあります。
今回は在職しながら転職活動を行う場合の円満退職のポイントをお伝えします。
ポイント1
在職中の会社に転職活動をしていること(転職先が決まっていること)などは秘密にする
ポイント2
転職活動のため有給休暇を利用しないといけない場合は、普段からも定期的に有給を消化しておく
ポイント3
会社の就業規則の「退職」についての規定を読んで把握しておく
ポイント4
業務の引き継ぎを行う
ポイント5
在職中の会社の悪口を言わない
この5つのポイントは、転職エージェントの担当コンサルトさんからもアドバイスされる項目です。
せっかく頑張って転職活動を行ってもスムーズに退職できないことがよくあるからです。
周りに転職活動をしていることを口外してしまうと、それを聞いた上司や同僚は気持ちよく応援してくれるとは限りません。
人手不足の職場であったら退職を踏みとどまるように説得されてしまうかもしれません。
円満に退職することができないと、職場にも自分にも余計なストレスをかけてしまいます。
ぜひ、この5つのポイントを忘れないようにしましょう。
退職届はいつ提出するの?
転職をするにあたって特に重要なのは在職している会社へ提出する退職届です。
まず、退職書類には退職願と退職届があります。
文字通り退職について願い出るのが退職願です。一般的には自分で記入して封に入れて上司に提出します。この退職願は提出後も退職撤回が可能です。
一方、退職届は期日をもって表明するもので、会社によって規定書式があります。退職年月日を正式に記入して提出します。
退職の期日に関しては時にはトラブルの元になりやすいため、法律的な知識を最低限知っておくだけでも自分を守ることができます。
基本的に自己都合の退職は民法上の労働契約解除となります。
労働基準法上は規定がありません!そして各会社の就業規則を必ず確認してから転職活動を始めるようにして下さい!
一般的に自己都合退職届は民法上は2週間前であればよいとされています。
しかし、民法では次のように雇用の状態によって定義を分けています。
一般的な退職の概念
民法(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)第627条第1項引用
当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
月給制の退職の概念
月給制の場合は月の前半に退職を願い入れたら当月の月末に成立し、月の後半に退職を翌月の末に成立します。
これは、民法627条第2項に記載されています。
民法(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)第627条第2項引用
期間によって報酬を定めた場合には、解約の申入れは、次期以後についてすることができる。ただし、その解約の申入れは、当期の前半にしなければならない。
年俸制の退職の概念
年俸制のような6か月以上の期間をもって報酬を定めた雇用契約の場合は、退職願から3か月後に成立します。
民法(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)第627条第3項引用
六箇月以上の期間によって報酬を定めた場合には、前項の解約の申入れは、三カ月前にしなければならない。
多くの会社組織は月給制を導入しているため、就業規則でも民法上の第2項にあたる「退職願は1か月前」と規定しています。
しかし、能力主義を導入している会社は、従業員を年俸制雇用しています。
調剤薬局の業界でも管理職は年俸制契約が多いのが実情です。
そのため、就業規則で退職願いを3か月前としているところもあり、中には半年前と定めているところもあります。
転職活動をする際には、今勤めている会社の就業規則をしっかり読んでから活動しましょう!
まとめ
医療業界は、資格業で成り立っているため約3割が転職流動層と言われています。資格があると転職しやすいからです。
嫌な職場で我慢するよりは転職した方がいいでしょう。しかし、無計画に焦って転職活動をしてしまうと失敗してしまいます。
転職活動中や内定後は、嫌な職場のリベンジ的な気持ちでモチベーションも高く保つことができます。
転職に失敗した!?と感じ始めるのは、新しい職場に慣れて今まで見えなかった所が急に見えてきてからと言われています。
薬剤師という資格は転職に有利ですが、焦らず計画的に転職を行いましょう!
退職理由より転職理由が大切です!
面接時に転職後の抱負をストーリー的に語れるようにしましょう!
円満退職のポイントを押さえておきましょう!
現職場の就業規則の退職項目をしっかり読んでおきましょう!
多くの薬剤師が転職活動のために転職サイトに登録していますが、薬剤師を専門に扱っている転職エージェントは非常に数が多く一体どこに登録したらよいか分からない時があります。
もし、迷ってしまったら転職サイト「薬キャリ」に登録してみましょう!!
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