病院薬剤師は人気なの?転職しやすい?平均年収や仕事内容まで徹底解説
「病院は忙しいですよね?」
「病院で働く薬剤師って年収安いんでしょ?」
「病院薬剤師の仕事内容は?」
「転職しにくいんだよね?」
など病院で働くことに対して良い印象があまりないようです。
しかし、病院薬剤師はそんなことはなく、
「病院で最先端の医療学びたい」
「年収よりも仕事にやりがいを感じたい」
など、キャリアアップを望む向上心の強い、薬剤師の方にかなり人気の転職先です。
そこで今回は、そんな人気の病院薬剤師について「平均年収~仕事内容、どんな薬剤師が病院から好まれるのか?」など現役病院薬剤師が解説していきます。
目 次
病院薬剤師は民間と国立どっちが人気?
病院薬剤師は、民間と国立で分かれます。なお、公立病院は公務員試験が必要な場合がある為、ここでは除外しています。
民間病院と国立病院では国立病院の方が人気があり、その理由としては次の事があげられます。
「国立病院薬剤師は公務員であり身分が安定、給与も定期昇給があり安定している」
しかし、気を付けるべき点として、異動があるという事になります。
関東信越から九州への異動などはほぼありませんが、そのエリア内の異動は発生するので注意が必要です。
国立病院はいつの時代でも人気があり、求人倍率は求人自体が非常に少ない事から必然的に高倍率となります。
私も、もれなく新卒の就職活動の時に国立病院への就職を希望していて、面接に挑みましたが見事に玉砕しました。当時もかなりの倍率であった事を覚えています。
また基本的に新卒採用が主である事から、中途採用での募集が表だって出る事はほぼなく、出てもすぐに埋まってしまう事から非常に狭き門となっています。
なお国立病院薬剤師は公務員となりますが、公務員試験は不要となります。
病院薬剤師の平均年収は低い?高い?
病院薬剤師は一般的な薬剤師の年収水準と比較すると低めとなっています。特に民間病院ではその傾向が顕著となり、国立病院との平均年収の差が出てきます。一般的な平均年収例を紹介していきます。
国立病院の平均年収
「平均年収:600~800万円」
新卒入社の時点では国立病院勤務の方が一般的には給与は低く約20万円となっており初年度の年収は300万円台となります。
公務員という事で定期昇給で確実に給与は上がっていく事で上記の平均年収になります。20代、30代で得られる年収ではない事に注意が必要となります。
また国立病院では基本的に新卒採用が主となるので転職での入職はほぼ不可能と思っていいと思います。ごくまれに地方の国立病院にて中途採用がある場合がありますが、かなりの狭き門となり病院薬剤師として経験を積んだ方でないとほぼ無理でしょう。
民間病院薬剤師の平均年収
「平均年収:400~700万円」
新卒入社の時点では、民間病院勤務の方が高く約20~25万円の場合が多くなっています。しかしながらその後の昇給が病院によって大きく異なる事が多くなるので注意が必要です。
定期昇給がしっかりとある病院であればいいのですが、定期昇給がほとんどない、またあっても千円などの所があるのが現状です。様々な他の要因もありますが、病院によって平均年収に差が出る場合が発生してしまうのです。
病院薬剤師が高年収を勝ち取る条件とは?
スバリ!「薬局長・薬剤部長クラスへの昇進」となります。
ただし昇進は難しい事が多く、特に男性薬剤師が多い薬剤部ほどその傾向は強くなります。なぜなら、そもそもポスト自体が少なく、病院によっては薬剤部長という役職しかない所もあります。
私が勤務している民間病院( 約300床 )の薬剤部では薬剤部長という役職があり、その下に課長、係長、主任という役職があるので昇給の目処が立っています。
そういった病院もありますので、今後働き続けキャリアアップを目指すという方は、転職を決める前に希望の病院のポストの数など事前にしっておく必要があります。
なお私の勤務する病院では薬局長になっても年収1000万円には届かないけれども、年収800~900万円程度はもらえるという嬉しい情報を薬剤部長本人から聞きました。
私はそこまで年収は気にしなく薬剤師としてコメディカルの一員として働ければそれでいいと思っていますが、より多くの給料をもらえるのであればそれはそれで勿論うれしいですよね。
病院薬剤師の仕事内容は?
病院薬剤師の仕事内容は大きくわけて下記の6つに分ける事が出来ます。ただし病院によっては行わない業務もありますし、これより多い病院もあります。私が勤務している病院では下記業務がメインとなっています。
調剤業務(外来調剤・院内調剤)
調剤業務は外来調剤と院内調剤に分かれます。
病院によっては外来調剤を行っていない所もあり院内の入院患者のみ対象となる病院もあります。私が勤務している病院では処方箋は完全に院外処方となっており、入院患者向け調剤のみとなっています。
注射調剤業務
注射処方箋が発行され、それに基づいて注射剤を用意していきます。
配合変化、投与量、投与経路などのチェックを行い問題ないか鑑査を行います。ほとんどの病院では通常の薬品棚から調剤する形になるかと思いますが、私が勤務している病院で注射薬の自動払い出しシステムが入っており調剤が自動化されていて取り違いを防ぐ事が可能となっています。
この機械のみで地方では家が一軒建ってしまうほどの金額がするものとなります。
また注射薬を混合する調製業務を行う時は、抗がん剤などによっては安全キャビネットを使用し、さらに防護服を着用して粘膜などへの曝露に気を使い調製を行っています。
製剤業務
市販されている薬剤で対応できない場合に院内で調製して製剤化しています。
個々の状況に応じて安全性、有効性、安定性に配慮して製剤化を行っています。
無菌製剤業務
TPNと呼ばれる総合栄養輸液による栄養管理を行う為の調製業務や、抗悪性腫瘍剤の調製を安全キャビネットを使用して行います。
病棟業務
患者さんとのコミュニケーションが取れる場でもあります。医療チームの一員として薬剤師が活躍出来、多くの薬剤師が病院薬剤師になるのであれば病棟業務に憧れてなるのではと思います。
患者さんへの服薬指導、得られた情報のチーム間での共有などを行っています。
DI業務
医薬品情報を管理する業務であり、薬剤師としての評価を行い状況に応じて情報提供を行うなどの対応を行います。
システム上の医薬品マスタの修正を行うなどの作業を行ったりする事もあり、安全により良い治療を提供できる為に必要不可欠なのがDI業務となります。
このように上記のような様々な業務があります。
上記以外にもチーム医療の中で医師・薬剤師・看護師・管理栄養士などが協力をして緩和ケア等を行い患者さん第一の医療を行う業務などもあります。
また病院薬剤師ならではの、がん専門薬剤師などの専門薬剤師の認定を受ける事など専門スキルを磨く事も可能となっています。
病院が求める薬剤師とは
病院薬剤師として働くにあたり求められる事は、チームプレイ、その中で協調してうまく働けるかどうかが重要になります。好き嫌いで態度が変わるなどはもってのほかでありコミュニケーション能力がなにより求められます。
医師、看護師をはじめとするコメディカルの方との会話、患者さんとの会話、コミュニケーション無しでは成り立たないのです。
また薬剤師の立場としては、医師はもちろん、看護師よりも低い事が残念ながら一般的になっています。プライドが高い薬剤師は病院薬剤師としては向かない職場となる事が多いので注意が必要です。
そんな中でもしっかりと笑顔でチームプレイが出来る方でないと難しい業種であるといえるでしょう。
病院の求人に強い転職サイト
病院に興味があり、転職したいと思っている場合には、転職サイトに登録する事がまず行うべき事となります。なぜなら転職サイト以外で求人情報を目にする事がないからです。
病院に転職するにあたって、
・病院情報の収集 (役職など)
・面接履歴書対策
・年収交渉
など行うべき事が多数あり、個人でやろうとすると、時間・体力・精神力かなり消耗します。
よって、業界に詳しい転職サイトのコンサルタントに交渉を任せることで個人の負担を軽くすることができます。
経験値や情報が豊富の転職コンサルタントは、病院の内部事情にも精通している方もいて転職に圧倒的に有利となります。
また病院見学をして自分には合わなかった場合でも、転職サイトの担当者経由でお断りする事が出来ます。自分自身で断る事はなかなかしにくいので、こういった時にも転職サイト担当者経由で面接や見学を組んでもらうメリットとなります。
そんな転職サイトで特に病院の求人に強い2つを紹介します。
薬キャリが病院の求人に強い理由
病院薬剤師求人件数が圧倒的に多い!
コンサルタントとのやりとりに無駄がなく機動性がある!
薬キャリが病院の求人に強い理由は2つあります。その中の一つである病院薬剤師求人件数が圧倒的に多いという事は、すなわち病院薬剤師として希望する条件での転職できる可能性が高くなるという事です。
数ある転職先の中からあなたに一番あった病院を見つける事が出来る為にも求人数は非常に大切です。薬キャリだからこその圧倒的な病院求人件数がそれを実現させてくれるのです。
またコンサルタントとのやりとりに無駄がなく機動性にあふれます。病院の求人は非公開でかつ突発的に求人が出る事が多いので、すぐに対応しないと決まってしまう事が多くあります。スピーディさが決め手となる事が非常に多いのです。
優秀なコンサルタントがいるからこそ求人が発生した時にスピーディーな対応が出来る事で採用への一歩を踏み出す事が可能となるのです。
登録しなくては何も始まりませんので、少しでも病院薬剤師に興味があるのであれば、薬キャリに登録をする事から始めましょう。
マイナビ薬剤師が病院の求人に強い理由
直接キャリアアドバイザーに直接会って履歴書指導、相談等が可能
キャリアアドバイザーが非常に頼りになり業界事情に詳しい
マイナビ薬剤師の大きな特徴としてキャリアアドバイザーに直接会っての面談はもちろんの事、履歴書の書き方の相談が出来る事があります。
病院薬剤師は人気があり面接で落とされる事は日常茶飯事となります。いかに狭き門に通るかは、履歴書の書き方、面談時の対応で変わるといっても大げさではありません。
マイナビ薬剤師では、
・面談でどのように話をするか
・失敗しない質問の答え方
・魅力的な履歴書の書き方
まで専任のキュアリアアドバイザーが直接相談に乗ってくれます。これは大きなアドバンテージとなります。
また非常に業界に精通している方が多く、病院薬剤師として求められる人物像、年収、病院薬剤師としての将来像などについて薬剤師の立場にたって相談に乗ってくれるのです。転職を迷っている方にとっても非常に頼りになってくれます。
病院薬剤師を希望するのであれば絶対に登録を外せないのがマイナビ薬剤師です。

病院薬剤師に少しでも興味を持ったらすべき事とは?
病院薬剤師に少しでも興味を持ったのであれば、実際の求人状況を知ることが非常に大切です。病院薬剤師の職場環境は病院によって大きく異なります。
年収等だけの見た目の条件だけではわからない事が非常に多く、せっかく病院薬剤師になったにも関わらず早期退職をしてしまう方が数多くいて、その原因は事前の確認不足による事が多くを占めます。
調剤薬局、ドラッグストアなどへの転職以上に事前の確認が必要であり、転職してから後悔しても遅いのです。失敗しない為にも下記の3点は必ず行うようにして下さい。
・転職サイトに登録する
・担当者(キャリアアドバイザー等)に相談し希望する業務内容等を伝える
・病院見学を必ず実施し雰囲気等を実際に自分の目で確認する
また求人倍率が高くなりますので、面接時の印象も大切になりますのでしっかりと事前準備をして面接に臨む必要があります。
お互いに不幸にならない為にも転職サイトの担当者を頼る事でしっかりと事前確認を行い、納得した上で転職し病院薬剤師を目指しましょう。
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