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大阪の薬剤師の年収相場は?求人・転職市場から大阪ならではの働き方とは?
薬剤師の皆さん、こんにちは。
今回は、「大阪で転職したい薬剤師の方」向けの、薬剤師求人情報について説明していきたいと思います。
この記事を読まれている薬剤師の方の中にも、大阪在住の方や大阪方面での転職をご検討中の薬剤師の方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。なぜなら、大阪府にお住いの薬剤師の方の人数は約2万3千人と、人口に対する薬剤師の割合でみても全国順位の第3位という、とても薬剤師の多い地域だからです。また、それ以外においても、大阪府は薬学部系の大学が多く、年々薬剤師の人口は増加傾向にあります。
「これだけ薬剤師の数が多いということは、他の都道府県として求人も多いのでは」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。ですが、薬剤師の数が多いということはそれだけ転職時にはライバルの数も増えるというもの。何の計画もなしに大阪での薬剤師転職を行った場合、なかなか決まらなかったり、期待した働き方が出来なかったりといったことにもなりかねません。
そこで、ここからは、大阪での薬剤師求人市場について、具体的に、どのような職場での需要が高いのか、また働き方の傾向としてはどのようなものがあるか触れていきたいと思います。大阪近辺にお住いの方、新天地での薬剤師勤務を検討中の方は、是非ご覧ください!
目 次
大阪の薬剤師転職事情
大阪府は薬剤師の数が多いが、薬剤師が必要な施設も多く、求人も多い
はじめに、阪府の薬剤師状況、および求人状況について見てみましょう。
大阪府の薬剤師数、および求人状況 (2012-14年の情報)
- 薬剤師総数:23,844人 (人口10万人に対する薬剤師総数:269.9人(全国順位:3位))
- 薬局の従事者:11,068人(51%) ・病院・診療所の従事者:4,250人(20%)
- 医薬品関連企業の従事者:6,116人(28%)
※平成24-26年 厚生労働省 医師・歯科医師・薬剤師調査より
- 薬剤師の主要転職支援サービス10社の求人数:34,803(全国順位:3位)
上記情報では、大阪府は他の都道府県と比較して薬剤師の数も、薬剤師の求人の数もとても多い(ともに全国第3位)ということが伺えます。薬剤師の数が多いのは前述のとおり薬剤師系の大学が大阪府に多いことが大きく起因していますが、それ以外にも薬剤師の働き口としての薬局や病院・診療所、製薬会社などの企業数も多いことも上げられるでしょう。
ちなみに、実際の職場となりうる薬局や病院・診療所、医薬品関連企業の数も相応に多く、薬局数に至っては約3,900施設と、こちらは全国第2位の多さとなっています。病院や医薬品関連企業の求人も絶えず活性していますので、転職時に「応募先が無くて困る」、ということはまずないでしょう。
大阪の薬剤師の平均年収は他の都道府県と比較してけっこう低め?
続いては、大阪での薬剤師の平均年齢、勤続年数、年収も見てみましょう。他の都道府県比較でみると、大阪府の年齢や給与の水準はどのあたりになるでしょうか──。
都道府県別 薬剤師の平均年齢、勤続年数、年収
都道府県 | 年齢 | 勤続年数 | 年収 |
---|---|---|---|
東京 | 38.4歳 | 7.2年 | 513.1万円 |
神奈川 | 40.6歳 | 6.4年 | 556.1万円 |
静岡 | 42.3歳 | 11.6年 | 659.5万円 |
熊本 | 38.5歳 | 7.3年 | 614.9万円 |
群馬 | 36.0歳 | 7.2年 | 613.1万円 |
大阪 | 37.1歳 | 6.1年 | 495.0万円 |
総務省 統計局 賃金構造基本統計調査 「職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」より抜粋して作成 |
上記で見ると、大阪市の属する大阪府の、薬剤師の平均年収は495.0万円と、他の都道府県と比べるとかなり低めになっています。「求人数が多いのに、なぜ大阪では薬剤師の給与が低いの?」と不思議に思われた方も多いかもしれませんね。
これは、前述しました通り、そもそも大阪での薬剤師の数が多いため、若干薬剤師よりも企業側に有利な「買い手市場」の傾向があるからです。雇用の需要はありつつも、求人に応募してくる薬剤師が多いことが見込まれるため、年収を引き上げなくても獲得しやすい、ということですね。また、薬剤師系の大学が多いということは、特に製薬会社などの企業系求人においては新卒採用を強化する傾向になりますので、中途採用による転職の間口はやや狭められる影響下にあることも考えられます。
ですが、大阪府の中でもこの傾向が強まるのは主に都市部で、地方に近づくにつれ求人の年収は上がってくる傾向にあるようです。つまり、薬剤師の過密状況によって、企業側の条件も変わってきているということですので、ここまでの情報だけで「大阪は薬剤師の給料が安いから、あまりお勧めではない」と捉えるのは早計でしょう。そのほかにも、「大阪ならでは」の薬剤師の働き方もありますので、次項からはその点を中心にお話していければと思います。
大阪ならではの、薬剤師としての働き方は?
大阪ならではの薬剤師としての働き方として、まず重要なことは「大阪の都市部(大阪市等)で働くのか、大阪市から離れた地方寄りの地域で働くか」のどちらかを明確にすることです。
前にもお話しましたとおり、大阪の都市部は薬剤師の数も多く、結果として買い手市場傾向が出ており年収はそこまで高くありません。ですが、地方に行くほど薬剤師の過密状況は収まり、年収が高くなる傾向があります。例えば、調剤薬局・ドラッグストアでの求人で言うと、大阪市内の都市部だと年収600万円求人はあまりありませんが、池田市や富田林市など地方の市区町村では多くの求人で600万以上の提示をされています。
もちろん、職場を選ぶのは年収だけではないでしょう。逆に都市部においては福利厚生や勤務設備の整った職場が多くなります。薬剤師間の勉強会を行っているという求人企業も多く見受けられました。最新の設備、最新の医療情報を以て自身の成長を強く意識される方は都市部の職場の方に多くのメリットを感じられることでしょう。
大阪府における、都市部・都市部から離れた地域それぞれの薬剤師勤務のメリット・デメリット
|
都市部(大阪市など) |
都市部から離れた市区町村 |
メリット |
・勤務設備がきちんと整っている職場が多い ・最新の医療情報の入手機会が多く、勉強会を開催している職場が多い ・休日等福利厚生が整っている職場が多い ・交通の利便性が良い職場が多い |
・年収はやや高め ・採用面談の倍率も一定している ・都市部とも比較的近いので、一定の情報が入ってきやすい |
デメリット |
・年収はやや低め ・採用面談の倍率が高くなる傾向がある |
・都市部と比較すると、設備等の充実性でやや劣る場合もある ・交通の利便性があまり良くない場合もある(自動車通勤の推奨等) |
上記表はあくまで一般的な傾向をまとめていますので、必ずしもすべての条件で当てはまるわけではありません。ですが、大阪府内での薬剤師勤務をご検討される場合は、まずはご自身の働く上での優先順位を明確にしたうえで、「都市部中心での転職活動」にするのか、「都市部から離れた市区町村中心での転職活動」にするのかを決めておくと、よりスムーズな転職活動を行えます。
大阪の薬剤師転職エピソード
ここまで、大阪府の薬剤師転職事情についてお話してきました。続いては、実際に大阪での薬剤師転職をされた方の体験談・エピソードを2点ほど紹介したいと思います。
大阪市内 調剤薬局への転職を行ったAさん(女性 28歳)
転職・就職歴 : 調剤薬局 → 調剤薬局
給与変化 : 転職前年収 360万円 → 転職後年収 360万円
私は、薬剤師系の大学を卒業後、実家付近の薬局に就職しました。就職活動は割とスムーズに進められて、採用もすぐに決まって喜んでいましたが、いざ仕事が始まって1年、2年と経過していくうちに「もしかしたら自分は就職活動に失敗したのかも…」と、思うようになったのです。
その理由は、「これから先、自分自身のキャリアアップが目指せないのでは」という印象が強まっていったからです。
職場自体の印象や人間関係で言うと、先輩も優しく、仕事も一生懸命教えてくれ、アットホームでとても良い環境ではあったのですが、「自分が思い描いていた薬剤師としての仕事内容とは少し違うな…」といった違和感がありました。私の思い描く薬剤師の仕事とは、「患者(お客様)にとって大切な情報と商品を提供するための責任感と、やりがいを感じられること」というものでした。そして、その為には薬剤師としてのキャリアアップは欠かせないものだとも認識していました。
その為には、もっとそのイメージに近づけていく為に他の職場を見つけた方が良いだろうと思い、仕事をしながら薬剤師系の転職情報サイト、「薬キャリ」を活用することにしました。
薬キャリには、大阪の求人がたくさん掲載されていて、かつその職場がどのような雰囲気で、何を大切にしているか、といったところもしっかりと把握することができるので、非常に有意義な転職活動が出来ました。 私が意識したのは、「薬剤師としてどんどん上を目指せる職場」という点です。薬キャリのキャリアコンサルタントの方も一緒に探していただき、無事に大阪市内で希望の調剤薬局の職場を見つけることができました。
転職後、年収は前の職場と同じではありましたが、その職場では私が求めていたような働き方が出来る、キャリアップへの意識・働きかけの高い職場でした。それなりに苦労はしましたが、良い転職が出来たと思っています。
Aさんの転職体験内容で注視したいのは、「薬剤師としてキャリアアップを目指せる職場」という、Aさん自身の働き方のイメージ・ビジョンが明確になっていたというところでしょう。そして、それが適えられる職場としては、大阪の都市部の調剤薬局がマッチしやすかったということですね。
転職サイト、転職エージェントの活用の際も、このように自身の働き方のイメージが付いていると、具体的な相談もしやすくなりますし、その分アクションも明確になります。Aさん同様にご自身の「キャリアアップ」を意識されている方は、参考にされると良いかもしれませんね。
ドラッグストア勤務から、調剤業務メインの調剤薬局勤務への転職を行ったAさん(女性 34歳)
転職・就職歴 : ドラッグストア → 調剤薬局
給与変化 : 転職前年収 400万円 → 転職後年収 450万円
私はこれまで、ドラッグストアで10年間、薬剤師として働いていました。
ドラッグストアでの待遇は給料はじめ申し分なく、特に大きな不満はなかったのですが、唯一あるとしたら「調剤業務」にあまり携われなかったことです。そこで、せっかく薬剤師の免許も取ったことだし、これから先の薬剤師人生、調剤もちゃんと経験しておきたいと思い、調剤薬局への転職を決心をしました。
ですが、これまでは転職せずに安穏と暮らしてきたこともあり、いざ「転職活動」と言っても実際に何から手を付けるべきか定まらず…最初の2か月間ほどは、いたずらに時間だけが過ぎていきました。 そんなとき、他の職場にいる薬剤師仲間から、「ファーマキャリア」の薬剤師専門の求人サイトを紹介されたのです。さっそく登録してみることにしました。
ファーマキャリアに登録後、キャリアコンサルタントの担当の方から連絡を頂き、そこで沢山相談させてもらいました。「調剤が未経験なので色々教えてもらいたいこと」、「たくさんの経験を積みたいので総合病院の門前薬局を希望していること」、そのほか希望の給料や休日についてのことなど、かなりこちらの都合の条件が多かったと思いますが、それでも、担当者の方は希望にピッタリの調剤薬局を複数見つけてきてくれたのです。
その後、何度か求人先の職場の面談を受け、そのうちひとつの調剤薬局のほうでこれまでの経歴を評価していただき、見事内定をいただきました。
新しい職場は、自宅からスムーズに通える大阪市内の立地だったということもありがたかったですね。 今では念願であった調剤業務や投薬業務をすることができています。新しく覚えることも多く大変なこともありますが、ドラッグストアとは違った意味で患者さんのお役にたてる仕事が出来ていると実感しています。
Bさんは、「調剤業務に携わりたい」という想いから転職活動に踏み切った訳ですが、その際に「なかなか自分一人では転職活動が思うように進まなかった」とお話されています。恐らく、同じようなご経験をされた方や、現在お悩みの方も多いのではないでしょうか。
その際に重要となってくるのが、「転職サイトや転職エージェントの選び方」です。Bさんの選んだ「ファーマキャリア」は、かなりコンサル色の強い薬剤師向け人材紹介サービスで、今回のBさんの体験談のように、かなり密な相談と、先方からの候補リストの提示が期待できます。このように、ご自身の転職の仕方やその傾向を加味したうえで、転職サイト・人材紹介サービスを選ばれることも、より満足度の高い転職へと大きく寄与することになるでしょう。
大阪の転職活動時にお薦めの人材紹介サービス
さて、ここまで大阪の薬剤師転職事情、及び大阪での薬剤師転職エピソードをご紹介しました。転職事情においては大阪都市部と地方とで職場の傾向が異なること、転職エピソードではそれら傾向と自身の方向性を意識した上での活動と、転職サイトや人材紹介サービスの活用が効果的であることに触れました。 では、続いては実際に大阪での薬剤師向けの転職で、お薦めの転職サイト、人材紹介サービスにはどのようなものがあるかについて紹介していきましょう。
薬剤師業界で最大手の転職サービス 「薬キャリ」
大阪の転職活動時にお薦めの人材紹介サービスでまずご紹介したいのが、エムスリー株式会社の提供する「薬キャリ」です。ちょうど前の転職エピソードでもAさんがご利用されておりますが、とにかく多くの薬剤師の方が活用されている人材紹介サービスですので、すでにご存知という方も多いのではないでしょうか。
なぜ「薬キャリ」を利用する薬剤師の方が多いのかについては、大きく以下の2つの理由が挙げられます。
キャリアアドバイザーとして付く担当者の方のサポート品質が高い。
「キャリアアップを目指せる求人」や「高収入求人」が多数ある。
大阪府の求人数が圧倒的に多い
2つ目の「キャリアアップを目指せる求人」で言うと、まさに前述の体験談のAさんのケースとも合わさりますね。特に薬剤師の転職活動においては、現職で働きながらの活動であることが多くなりますので、キャリアアドバイザーのサポートがしっかりされているのはとてもありがたいポイントです。
また、薬キャリのキャリアコンサルタントはエリアごとに担当が設けられており、特に大阪のような都市部の求人に強いと言われていますので、「大阪でキャリアアップ系の転職をしたい」という薬剤師の方にはかなりお勧めの転職サイトと言えます。
条件UPをお約束、失敗しないための転職サービス 「ファーマキャリア」
続いてご紹介するお薦めの人材紹介サービスは、エニーキャリア株式会社の提供する「ファーマキャリア」です。前の転職エピソードにて、Bさんも活用されていましたね。ファーマキャリアの転職サイトはちょっとユニークで、コーディネーターに転職先候補まで探してきてもらえるという、コンサル職の強いサービスを提供しています。
ファーマキャリアでは、転職を希望するひとりひとりの薬剤師の方にサポートを行き届いていけるように、キャリアコンサルタント一人あたりのお客様の人数を制限し、薬剤師の方ひとりひとりにしっかりとアドバイスできるようにしています。他の転職サイトでありがちな、「あり合わせの求人紹介」は一切行わず、キャリコンサルタントが個別に交渉を行い、薬剤師の方々それぞれの希望に合った求人を紹介してくれるのです。アドバイスするキャリアコンサルタントは薬剤師向けの転職支援会社で経験豊富な人のみで構成されているところも、人気のポイントです。
そのほか、ファーマキャリアは「転職サイトを掛持ちOKを前提としている」というところもあり、転職希望者もその旨を気兼ねなく担当者に伝えられるところも、嬉しい点でしょう。前に紹介した「薬キャリ」と合わせて登録しておくと、より有意義な転職活動にしていけそうですね。

都市部と地方の傾向を把握し、自身の転職イメージと照らし合わせて方向性を定めておくこと!
さて、ここまで大阪の薬剤師転職事情について、実際に転職された方エピソードやお薦めの人材紹介サービスを交えてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ここまでのおさらいを兼ねて、大阪での薬剤師転職についての特徴を、まとめてみましょう。
大阪は薬剤師の数が多く、かつ求人情報も多い。転職市場としては、都市部では買い手市場(求人側有利)傾向にある。
転職活動では多くの求人情報を参照できるが、都市部と地方とで傾向が異なる為、転職者の方で転職の方針、優先順位をしっかり定めていくことが大切。
大阪都市部では施設設備が整った、かつキャリアアップ志向にマッチしやすい職場が多い傾向にある。また交通も整っており、通勤の利便性の良い求人も多い。
大阪の都市から離れた市区町村では、求人倍率が落ち着き、年収も都市部と比べてやや高めの求人が多い。
大阪のような人口や商業施設の多い地域では、その分地域の変動も激しく、移り変わりも早くなると言われています。ですので、今回説明した上記のような特徴・傾向も、もしかしたら数年後にはまたガラリと変わったものになることもあるかもしれません。
転職をされる方は、もちろんそういった世の中の動きを意識しておくことは大切ですが、その際に親身に相談に乗ってもらえる転職サイトや人材紹介サービスがあると、一層安心感を持てることでしょう。
大阪での薬剤師勤務の転職をご検討中の方が、今回の記事を活用して、より有意義な転職活動に繋げていけることを、心より願っています。
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