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スズケン(ファーコス)は医療の現場で力を付けたい薬剤師におすすめ!

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調剤薬局は医薬品を薬の卸会社から購入しています。卸会社の中でも老舗にあたるスズケンの名を調剤薬局で働いている薬剤師で知らない人はいないでしょう。

 

自社で調剤薬局の運営も行っています。調剤薬局の売上ランキングでは5位、6位と常に好成績です。卸会社でありながら調剤薬局でも成功を収めている秘密に迫ります!

 

株式会社スズケンが大手調剤薬局売上げランキングで好成績の秘訣

株式会社スズケンについて

調剤薬局にとってはなくてはならない存在の1つに医薬品の卸会社があります。

 

毎日多くの調剤薬局へ医薬品を届け、「スズケンさん」の愛称で親しまれているので薬剤師で知らない人はいないでしょう。

 

株式会社スズケンの創業は1932年に名古屋で商社としてスタートし、物流をメインに展開してきた会社です。

 

現在ではこの株式会社スズケンは卸会社としてだけでなく調剤薬局も運営しており、調剤薬局売上はトップ5位6位を争うほどの好成績です。

 

会社名 株式会社スズケン
設立 1932年
従業員数

連結従業員総数は14,842名
調剤薬局は子会社2社

株式会社ファーコス(非上場)従業員1,499名(薬剤師846名)
株式会社エスマイル(非上場)従業員809名(薬剤師456名)

店舗数

株式会社ファーコス 約200店舗(20都道府県)

株式会社エスマイル 約130店舗(中国地方)

事業内容

スズケンを中心として連結対象子会社にて医薬品卸売・医薬品物流・医薬品製造・保険調剤・介護・メーカー支援等

ホームページ http://www.sogo-medical.co.jp/

 

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設立からの流れ

1932年 名古屋にて鈴木謙三商店の創業

1964年 社名を株式会社スズケンに変更

1990年 (株)三和化学研究所の株式過半数を取得(現・連結子会社)

1995年 東京証券取引所、名古屋証券取引所の市場第二部上場

1997年 東京証券取引所、名古屋証券取引所の市場第一部指定、愛知県江南物流センター開設

1998年〜2008年 (株)秋山愛生舘、ナカノ薬品(株)、オオモリ薬品(株)、(株)安藤薬業公司、(株)サンキ、(株)アスティス、沖縄薬品(株)、(株)翔薬、(株)ファーコス等を連結子会社化

2005年 埼玉県戸田物流センター開設

2007年 兵庫県阪神物流センター開設

2010年 神奈川県神奈川物流センター開設、千葉県千葉物流センター開設※ヘリポート設置

2011年 宮城県宮城物流センターが開設

2012年 岡山県サンキ岡山物流センター開設

2016年 愛知県名南物流センター開設

2017年 兵庫県西神物流センター開設

 

 

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ロゴマークはお馴染みですね。

 

スズケンは、商社として昔から開拓精神に富み薬の商社として物流を中心に発展してきました。

 

1998年からの10年間は多くの会社の株式譲受・買収・合併等を行い大きく発展し、現在では2つの大きな調剤薬局を子会社化しています。


20都道府県に200店舗展開している株式会社ファーコス

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中国地方に特化して展開している株式会社エスマイル

株式会社スズケンの薬剤師平均年収について

スズケンの子会社である2つの調剤薬局の平均年収についてです。調剤薬局は2つがありますがいずれも非上場です。

 

そのため従業員の平均年齢は公表されていますが、平均年収・平均勤続年数いずれも非公開となっています。

 

求人情報などを元に概算すると、平均年収は500万円前後でしょう。同業内では平均的な額となります。

 

株式会社ファーコス

従業員の平均年齢 30.5歳

正社員の年収 公募求人年収 380万円〜600万円

 

株式会社エスマイル

従業員の平均年齢 30歳

正社員の年収 24歳モデル 417万円 公募求人年収 400〜600万円

 

年収は非公開のため正確な数字は分かりませんが、従業員の平均年齢が大手調剤薬局の平均年齢より低いため、社員平均年収は400万円から500万円辺りでしょう。

株式会社スズケンの企業戦略と薬剤師の働き方

卸会社スズケンの薬局としての特徴

1.卸会社のネームバリューと薬局経営の安定

<医薬品の薬価差益>

卸会社として全国の調剤薬局へ医薬品を卸している親会社のスズケンのネームバリューと経営力で、会社が安定していることが特徴です。

 

薬局は、処方箋調剤業務による収入と薬価差益による利益とで経営されます。特に医薬品の薬価差益の%が高いほど安く薬を購入出来ることを意味します。

 

医薬品の購入先が親会社の場合はかなりのメリットがあります。

 

<地域に根ざした情報網>

あらゆる薬局に医薬品を卸しているスズケンは、地域の人にしか分からないような詳細な地域情報を入手できます。

 

毎日、医薬品を薬局に配達しているわけですから当然薬局の従業員とも情報交換しますよね。そのような毎日の積み重ねで在宅施設や介護関係の施設との提携も進んでいます。

 

 

2.ライフスタイルに合わせた働き方と福利厚生面の充実

子育てに対しての理解から、子供が生まれた後も復職して働き続ける薬剤師がとても多いようです。

 

福利厚生上では子育て支援を謳っている会社は多くありますが、現実は現場から敬遠されたりするため転職してパートを選んだという話も多く聞きます。

 

その辺りは会社や薬局の持つ全体からの雰囲気によります。これから結婚や出産を考えている薬剤師にはおススメの職場です。

 

<福利厚生面>

借り上げの社宅制度
定期健康診断
確定拠出年金制度
財形貯蓄
スズケン持ち株会
各種保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
薬剤師損害賠償責任保険

 

<薬剤師に特化した補助>

認定薬剤師取得
ケアマネジャー資格取得
通信教育補助
学会参加補助
実務実習指導薬剤師取得

 

また、株式会社エスマイルでは奨学金制度も導入しています。薬学部入学時から6年制終了まで2年単位で最長6年です。この奨学金制度導入で地域医療に貢献できる薬剤師の育成を目的としています。

 

薬剤師国家試験受験資格が得られる国内の薬科大学薬学部に在学中で、薬剤師資格を取得後に株式会社エスマイルで勤務を希望される薬学生の方はぜひ応募してみましょう!

 

※認定薬剤師取得の支援に関しては多くの薬局が取り入れていますが、ケアマネージャー資格の取得支援は稀です。ケアマネジャーは正式には介護支援専門員という名称です。介護に関するコーディネートを行う公的資格で、介護支援専門員実務研修試験に合格する必要があります。

 

 

3.待ち時間の短縮システムの導入

病院やクリニックに受診する際には、受付から会計まで非常に長い時間がかかります。その後、薬局で薬を貰うのにも長時間がかかるとなると疲れはててしまいます。

 

そこで、スズケンの薬局ではEPARKというサービスを導入しています。このサービスは、処方箋をスマホで撮影して薬局に送ることができます。

 

患者さんが原本の処方箋を薬局に持参した時には薬が出来上がっている!という優れものです。このようなサービスが浸透すると患者さんにも薬局にも両者にメリットがありますね。

 

EPARKとは?

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EPARKは薬局に特化したサービスではありません。例えば行列のできる飲食店、人気の美容院など、日常生活においていろんなジャンルでの待ち時間短縮のサービスです。

 

EPARKには数種類のアプリがあり、薬局サービスのアプリ名は「薬局で待たないお薬手帳-EPARKお薬手帳」です。

 

調剤予約機能(処方せん送信機能)を使うと、薬局から「お薬の準備ができました」という連絡が届きます。薬局で長時間待つことなくお薬が受け取れるサービスアプリです。

 

EPARKお薬手帳のアプリの詳細はこちらから

 

 

4.地域医療連携の取組

スズケンの薬局では以前より地域に根ざした活動を行っています。禁煙活動、スポーツファーマシスト、健康広場、子ども薬局体験、学校薬剤師などです。

 

また、在宅医療に力を入れているだけでなく老人福祉施設老人介護施設事業にも積極的に取り組んでいます。

 

<スズケングループの老人介護事業の事業展開>

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株式会社エスケアメイト

関東・中部地方で約20拠点の介護施設を展開しています。地域にあわせ、在宅複合事業所(通院介護)、グループホーム(認知症対応型共同生活介護)、介護付有料老人ホームの施設があります。

 

サンキ・ウエルビィ株式会社

中国地方で約80拠点の介護施設を展開しています。居宅介護支援サービス、訪問介護サービス、訪問入浴サービス、訪問看護サービス、デイサービス(通所介護)、介護タクシーサービス、福祉用具サービス、小規模多機能センター、グループホーム、訪問歯科サポート、サービス付き高齢者向け住宅、定期巡回・随時訪問サービスなど幅広いサービルを提供しています。


在宅医療のエキスパート

全国には調剤薬局が5万7千軒以上あり、1年間に調剤する処方箋総数は約7億枚程と言われています。

 

しかし、在宅訪問して指導料の請求を行っている回数は2015年で約480万件程度との報告があり、在宅による服薬指導は0.06パーセント程度です。

 

このパーセントからも分かるように、調剤薬局の中で在宅に着手しているところは未だ少ないのが現状です。しかも、その中で無菌製剤室を設置している薬局はごくごく僅かです。

 

では、在宅を行いたい薬局は注射剤や輸液の混注をどのように行うのか?といいますと、薬事法施行規定第15条の改定で、所定の手続きを行った薬局は無菌製剤室を有している薬局に借りて無菌製剤処理加算を算定してよいことになりました。

 

スズケンの薬局では早くから在宅医療を積極的に行っており、株式会社ファーコスでは全国に8か所もの無菌製剤(クリーンルーム)を設置しています。

 

そのため、無菌製剤(クリーンルーム)の設備を投資する体力がない中小規模の調剤薬局に対して貸し出しを行っています。

 

このような形でも地域を支える調剤薬局として協力体制を構築しています。また、社内間では無菌製剤(クリーンルーム)の手技習得の研修が行われています。

 

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※ちなみに調剤薬局のクリンルーム設置工事等を取り扱っている会社では日科ミクロン株式会社が有名です。

 

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※日科ミクロン株式会社HPより写真引用

上記の無菌調剤室は1人用の省スペース型で3×2mの1人用にダウンサイジングされたものです。前室(更衣室)と無菌調剤室の2室の構成です。

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※日科ミクロン株式会社HPより写真引用

こちらは通常タイプの無菌調剤室です。

 

 

こんな方は株式会社スズケンの調剤薬局がおすすめ

株式会社スズケン(株式会社ファーコス・株式会社エスマイル)の評判

薬剤師として内服・外用の調剤は基本で、その先に注射剤や輸液の混注業務があります。

 

この手技は病院で働いている薬剤師にしか習得の機会がなかったのですが、クリーンルームが設置されている薬局では注射製剤の手技を習得することが可能です。

 

病院から調剤薬局へ転職する際には違和感が少なく、将来的に病院へ転職したい人にとってもカルチャーショックが少ないため転職先の選択肢が広がります。

 

また、スズケングループは老人介護施設が関東地方に約20箇所、中国地方に約80箇所もあります。

 

ケアマネージャーとなるためには介護支援専門員実務研修試験に合格することが必要ですが、条件をクリアできればケアマネージャーとしてのキャリアも構築できます。

 

これは、地域の医療連携に成功している薬局でしか得られない機会といえるでしょう。お給料は平均的ですがアットホームで温かな会社であると評判のいい薬局です!

 

医療の現場で実質的な力を付けたい人は、スズケンの薬局をおススメします。薬学という学術的な試験等によって得られる知識より、医療薬学という分野で実践的な力を付けたい人は肌が合うでしょう。

株式会社スズケンに転職検討してる薬剤師が登録しておきたい転職サイト

関東・近畿地方で転職希望の人は株式会社ファーコス中国地方で転職希望の人は株式会社エスマイルがあります。

 

直接会社のホームページから応募する方法もありますが、転職サイトに登録してコンサルタントさんに間に入ってもらうと転職活動はよりスムーズになります。

 

求人情報の年収欄に幅がある場合はコンサルタントさんに間に入ってもらい条件交渉してもらった方が有利になると言われています!

 

もし、転職サイトの登録選びに迷ったら「薬キャリ」に登録することをオススメします!

 

薬キャリは転職サイトの中でも最大手で、全国の大中小多数の転職サイトの求人情報を一括検索できます。

 

またコンサルタントさんの質が高くリアルタイムな情報提供を得意としています!

 

お給料が気になる、店舗異動はしたくない、育休制度の取得率を知っておきたいなど、面接の場で直接的に聞きづらい話がある場合は、ぜひコンサルタントさんに仲に入ってもらい条件交渉をしてもらいましょう!

 

登録は無料、コンサルタント費用も一切かかりません!!

まとめ

卸会社の持つ強みを生かし薬局経営・介護事業をもリードしているスズケングループ。これからも日本の地域医療のモデルとなる事業を着々と展開していくでしょう。

 

トップダウンのシステムでがちがちなシステムでなく、その地域毎・店舗毎の特徴を生かしながら患者さんに溶け込んでいくような社風です。

 

注射剤や輸液の無菌調剤の手技を習得したい人、在宅業務も経験したい人、ケアマネージャーの資格を取りたい人には特に、株式会社スズケンの調剤薬局がおすすめです。

 

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