薬剤師転職deリスタート

総合メディカルは向上心の強い人や、女性が活躍できる大手調剤薬局!

Pocket

 

総合メディカルは医療業界全般に進出している大手調剤薬局です。調剤薬局の売上では常にトップ5に入っています。

 

また、女性が活躍できる薬局としてもメディアに取り上げられることが多く話題の会社です。

 

今回は、総合メディカルの革新的な企業戦略から総合メディカルに転職を希望する薬剤師に役立つ情報をお伝えします。

総合メディカルが大手調剤薬局売上げトップ5に常連の秘訣

総合メディカルについて

本社は福岡県にあり、東京証券取引所市場第一部上場の会社です。

 

他の大手調剤薬局とは異なり、クリニックの開業支援やコンサルタント業務、医療モールの開発運営を軸として発展してきた会社です。

 

会社名 総合メディカル株式会社
設立 1978年
従業員数 5,750名(正社員 4,320名、パート 1,430名)※従業員総数での公表
店舗数 拠点数721(支社3、支店23、営業所4、出張所1、調剤薬局688、院内売店2)
事業内容

医業経営コンサルティング、医療モールの開発・運営、医療機関への医師の紹介、医師の転職・開業支援、保険調剤など

ホームページ http://www.sogo-medical.co.jp/

 

設立からの流れ

1978年 会社設立、不動産仲介業、医業承継事業(コンサルタント)のスタート

1994年 100%出資の株式会社ソム・テックを設立(医療施設の企画・設計・施工事業)

1997年 医療従事者の有料職業紹介業スタート

2001年 東京証券取引所市場第一部に株式上場

2003年 ・SMO会社に出資し、SMO事業のスタート(医療産業株式会社(現・株式会社MICメディカル))

     ・三井物産株式会社との合弁会社株式会社メディクオールを設立

     ・総合メディプロ株式会社を設立 ※医療従事者の紹介派遣事業

2004年 株式会社エス・エム・イー設立 ※医療機関経営支援事業

2007年 三井物産株式会社と業務提携

2009年 SMO事業を株式会社イーピーミントに譲渡(同社と業務提携)

2011年 総合ケアネットワーク株式会社を設立 ※住宅型有料老人ホーム事業

※2011年以降からは調剤薬局のM&A(買収合併)を多く行っています。


image1

※シンボルマーク(ロゴマーク)もあり、薬局は「そうごう薬局」で統一されています。

 

総合メディカルの平均年収について

大手調剤薬局売り上げランキングと、各会社の平均年齢と平均年収を見ていきましょう。

  会社名 平均年齢 平均年収
1位 アインファーマシーズ 32.2歳 431万円
2位 日本調剤 34.6歳 556万円
3位 クラフト 32.1歳 488万円
4位 総合メディカル 35.5歳 432万円
5位 クオール 33.9歳 473万円

 

売上トップ5の常連薬局ではありますが、平均年齢が30代半ばで年収は低めなことが分かります。

 

初任給も幅が広く(勤務範囲によって3つの働き方があるため)23万〜34万と月で10万も差があります。

 

各種手当がありますが、その手当の上限まで出ると、給料の頭打ちとなります。ここが、平均年収が他社に比べて若干低い原因でしょう。

 

<手当>

・薬剤師資格手当 30,000円

・薬剤師職Ⅰ手当 30,000円

・地域手当 〜7,000円

・薬剤師職能手当 10,000円

 

<役職手当>

1. マネジメント部門

・薬局超手当 25,000円

・主任薬局長手当 35,000円

・ブロック長手当 60,000円

 

2. 専門薬剤師部門

・専門薬剤師 25,000円

・主任専門薬剤師 35,000円

・上級専門薬剤師手当 55,000円

 

一方、平均勤続年数を比較すると総合メディカルは離職率が低いことが分かります。

 

1位 総合メディカル 平均勤続年数 6.3年
2位 日本調剤 平均勤続年数 5.8年
3位 クオール 平均勤続年数 5.2年
4位 アイン薬局 平均勤続年数 4.6年
5位 クラフト 平均勤続年数 4.5年

 

このように平均勤続年数の長さでは堂々の1位なのです!この理由は、働いていて楽しいのではないかと考えられます。

 

総合メディカルの口コミをみても事業企画の幅が広いため薬剤師のキャリアの面でも幅が出て好評のようです。

 

また、業務提携先にいろいろな企業があり交流できる楽しみもあるようです。

総合メディカルの企業戦略と薬剤師の働き方

総合メディカルの企業戦略と多様性

総合病院の門前薬局は病院前の立地確保が命です。病院と共に運営をすることはありませんので関係性も薄いのが実情です。

 

しかし、個人事業主が主となるクリニックの場合は院外処方箋を受けてくれる調剤薬局との関係性が密になります。

 

総合メディカルは、設立当初は医療のコンサルタント業務を行っていました。人脈を大切にして経験を積み重ねたことが強みとなり医療モールコンセプトで医師と調剤薬局を繋げて会社を展開させてきました。

 

この医療モール戦略は他社にないレベルのもので、3つのスタイルがあります。

 

※総合メディカル株式会社;DtoDが進める医療モールより

 

スタイル① 利便施設併設型医療モール

image2

生活をする上で必要となる衣食住が完備されたタイプの大型モールです。

 

衣と食を得る商業施設(スーパーマーケット、銀行、郵便局、美容院)と住の高齢者住宅などがワンセットとなっています。

 

その中にクリニック+薬局+介護施設が加わって作られるタイプです。少子高齢化を迎える日本にとって地域で期待されるモデルです。

 

老いた両親の介護や同居では様々な問題を抱えますが子供世代にとって救世主となるでしょう。

 

 

スタイル② 医療機能分化型医療モール

image3

 

これは地域医療の理想的なスタイルではないでしょうか。現在、日本では大きな病院は2時間以上待って5分診察のような状況です。

 

病院には機能分化がなされていますが、高度急性期病院である総合病院に軽症な患者さんが殺到してしまっています。

 

そこで、このモールは、専門性・経験値共に高い高度急性期病院の医師に地域の医療モールで外来診療を行ってもらいます。

 

患者さんは医療モールでも相手が専門医なので安心して来院するようになります。

 

もし、高度急性期病院での治療が必要な場合は病院へ紹介状などを出します。

 

2025年の医療大改革である「地域医療の機能分化」にしっかり則した期待値大のスタイルです。

 

 

スタイル③ 多診療科型クリニック

 

image4image5

この形は若い世代が多い都会のベッドタウンに非常に適しているスタイルです。

 

大きな総合病院に受診するためには会社から休みをもらって丸々1日を空けなくてはいけません。

 

しかし、1つの施設に多くのクリニックがまとまっているタイプのモールの場合は、必要な診療科の受付に行って診てもらうことになるので時間も短縮できますし、非常に利便性が高いです。

 

そのようなモールに薬局が入っているとなお便利ですね。忙しい世代の患者さんにうってつけのモールです。

総合メディカルの薬局の特徴

1. 新たなフィールドに挑戦できる

総合メディカルは、医療業界全般に幅広く事業展開をしています。

 

調剤薬局事業がメインですが、人材派遣会社、医療クリニック開業運営コンサルタント、医療モール展開、SMO(治験受託施設支援業務)、住宅型有料老人ホームなどを子会社として持っていたり業務提携を行っています。

 

そのため、薬剤師としてのキャリアにこだわる必要性を感じさせないのが魅力の1つです。

 

下記の表は、総合メディカル会社ホームページの採用ページに紹介されているキャリアマップです。

 

image6

 

特に注目したいのは商社や病院への出向ができることです。三井物産株式会社と業務提携していますので世界を舞台に仕事をするチャンスが希望者にあることです。

 

 

image7

 

 

2. 調剤薬局の全国展開

特定の地域にこだわらず調剤薬局の全国展開が行われています。2011年から他の調剤薬局のM&A(買収・合併)による背景が大きいでしょう。

 

まだ進出していない地域に展開している薬局を吸収することで均一に全国展開するという形を取っていくでしょう。

 

大手調剤薬局によるM&Aは、今後ますます活発になると言われていますが、総合メディカルは非常にその速度とパワーが大きいです。

 

 

3. 独自の教育システム

グループ独自の階層別OJT教育システム「GOESゴーズ」という制度が導入されています。

 

習得度テストが年に2回あります。そのテストをパスすれば、年齢に関係なく階級が上がります。

 

薬剤師として一定のレベルに達した後に、マネジメントに重きをおくか?専門性に重きをおくか?自分で選んで進んでいけます。

 

また、約130種類ある講座の中から選択できる通信教育講座「for」も導入されています。

 

他には、女性活躍推進に向けて「女性リーダー養成研修」や「女性活躍推進セミナー」も行われています。

 

 

image8

※GOSEシステムの表(総合メディカルHPより)

 

 

4. 福利厚生の公表

福利厚生について会社ホームページに詳しく公表している所は少ないですが、総合メディカルは詳細に公開されています。(参照:総合メディカル 採用(福利厚生)ページ

 

<女性が多い職場だからこその福利厚生>

結婚するとき

・休暇/連続5日、結婚祝金

 

出産する時

・祝金/妊婦通院休暇・妊婦短時間勤務・産前産後休業取得可能  ※健保組合から出産手当金支給あり、配偶者出産休暇では1子につき連続3日の休暇が取得できます

 

育児時期

・育児休業(ライフスタイルに合わせ、子が3歳になるまでの間で育児休業期間)、

・育児時間(生後満1歳に達しない新生児を育てる場合、1日2回以内、1回30分の育児時間取得)

・短時間勤務(小学校1年を終了する年の3月31日までの子と同居し、養育する社員は申し出ることにより、勤務時間短縮の制度があり)

・育児助成金(小学校就学前の子の育児に主体的に携わっている社員に支給)

・入学祝金

 

<休暇に関係する福利厚生>

・連続休暇制度:1年に最低1回は連続5日間の休暇取得を推進

・サポート休暇制度:失効した有給休暇を有効に活用できる制度で本人の傷病や家族の介護などに充てる

 

<その他の福利厚生>

・長期所得保障保険制度:病気やケガで長期にわたって働けなくなった場合に所得に基づいて保険金が支払われます制度

・借上社宅制度:家賃の8割や引越し費用などを当社負担します

・確定拠出年金

・社員持株会

・人間ドッグ受診費用補助金制度など

 

 

5.勤務範囲によって選べる3つの働き方

薬剤師職にはⅠ、Ⅱ、Ⅲと勤務範囲が設定されており選ぶことができます。

働き方と共にお給料に関してもホームページ上で明文化されています。

 

Ⅰ 全国勤務社員(全国転勤が可能な人)

初任給27万〜34万円 ※借上社宅制度適用(会社が8割負担)

 

Ⅱ エリア社員(希望エリア内で働きたい人)

初任給24万〜31万円 ※借上社宅制度適用(会社が8割負担)

 

Ⅲ ローカル社員(自宅から通いたい人)

初任給23万〜30万円 ※住宅補助制度(最大5万)

こんな方は総合メディカルがおすすめ

総合メディカルの評判

総合メディカルは、関連会社へ出向できるというシステムがあります。

 

出向先は、業務提携をしている三井物産株式会社(日本を代表する商社)やSMO事業(新しい薬の開発業務)などです。

 

商社では薬に関係する部門で世界中を飛び回れるでしょう。またSMO事業部では対象が治験薬ですので最先端医療に携わることができます。

 

 

薬剤師としての基礎を習得した後、何の目標もない場合は、お給料も頭打ちで平均的な業務に留まります。

 

しかし、強い意志をもって自分の目標に向かう人は夢が叶うというよい評判が聞かれます。向上心が強い人にとっては世界観が変わるほどのキャリアアップが可能となるでしょう。

 

調剤薬局としては他の会社と業務内容が異なるわけではないので大きな差はありません。

 

しかし、保険薬剤師以外としてのキャリアを積める機会が豊富にあります。いろいろな側面から薬に携わって見たい人、自分の将来に投資したい人には向いているでしょう。

総合メディカルに転職検討してる薬剤師が登録しておきたい転職サイト

総合メディカルは人材派遣の分野にも進出しているので薬剤師の転職サイトも持っています。

 

会社名はメディプロ株式会社で、薬剤師専門のサイトとして「ゴリ薬」を運営しています。転職先に総合メディカルのみを考えている人はゴリ薬をおススメします。

 

しかし、総合メディカルだけでなくいろいろな薬局の比較をして転職活動を行いたい方は「薬キャリ」の登録をおススメします。

 

求人情報が多くで、経験豊富なコンサルタントさんが在籍しています。もちろんお給料交渉も条件交渉もコンサルタントさんが行ってくれます!

まとめ

総合メディカルの魅力は幅広い事業展開にあります。薬剤師としての仕事にこだわりを持っていない人や、一通り調剤業務を習得した後は自分の可能性を見つけたい人に向いているでしょう。

 

大手調剤薬局には様々なカラーがありますが、業務提携先に出向するシステムが整っている所は数多くありません。

 

保険調剤を行う薬剤師として長く勤務したい場合、特に女性に優しい会社です。産休育休制度も細かく設定されており福利厚生面も大手ならではの充実度です。

 

薬キャリの公式サイトはこちら

 

Pocket

薬剤師転職サイト おすすめランキング

マイナビ薬剤師

ファーマキャリア

リクナビ薬剤師