アインファーマシーズは若手薬剤師に人気!売上NO.1の調剤薬局での働き方
大手調剤薬局売上ナンバー1のアインファーマシーズは日本の調剤薬局を代表する会社です。
新卒薬剤師に大変人気で社員の平均年齢は20代30代が多い会社です。やる気のある若手薬剤師がこの調剤薬局業界をリードしている感があります。
転職検討中の薬剤師の方でアインファーマシーズがどんな薬局か気になる方も多いのではないでしょうか?
今回は、業界売上トップのアインファーマシーズに迫ります。
目 次
アインファーマシーズが大手調剤薬局売上げトップになれる秘訣
アインファーマシーズについて
アインファーマシーズは東証一部に上場しており、調剤薬局業界では売上トップの最大手の会社です。
正式名称は株式会社アインホールディングスで、調剤薬局名は1994年からアイン薬局に、ドラッグストアはアインズ(AINZ TULPE)に統一されています。
会社名 | 株式会社アインホールディングス |
---|---|
設立 | 1969年 |
従業員数 | 9,774名(うち薬剤師 4,518人)(2017年4月末) |
店舗数 | 調剤薬局 1,066店舗、ドラッグストア 52店舗 |
事業内容 | 調剤薬局、ドラッグストア、ジェネリック医薬品の卸売販売 |
ホームページ | http://www.ainj.co.jp/ |
参考:アイングループ投資家の皆様へ「アインホールディングスの経常利益」
設立からの流れ
1969年 株式会社第一臨床検査センター設立
1993年 第一薬局(現アイン薬局豊岡店)を開局
1994年 現東京証券取引所 JASDAQ市場に株式店頭公開、調剤薬局店舗ネームを「アイン薬局」に統一
1996年 ドラッグストア名を「アインズ」に統一
1998年 株式会社アインファーマシーズに社名変更
2008年 株式会社セブン&アイ・ホールディングスと資本・業務提携
2009年 東京証券取引所市場第二部に株式上場
2010年 東京証券取引所市場第一部に株式指定
2015年 株式会社アインホールディングスに社名変更
ロゴマーク
最初は臨床検査の受託会社として発足し、現在は調剤事業部とリテール事業部が中心となっています。ロゴがあるので非常に分かりやすいですね。
アイングループの調剤部門はアイン薬局名で全国に1,000店舗以上あります。
また、アイングループのリテール事業部はドラッグ&コスメのAINZ TULPEとして全国に52店舗あり、オリジナル商品も展開しています。
アインファーマシーズの平均年収について
大手調剤薬局売り上げランキングと、各会社の平均年齢と平均年収を見ていきましょう。
会社名 | 平均年齢 | 平均年収 | |
---|---|---|---|
1位 | アインファーマシーズ | 32.2歳 | 431万円 |
2位 | 日本調剤 | 34.6歳 | 556万円 |
3位 | クラフト | 32.1歳 | 488万円 |
4位 | 総合メディカル | 35.5歳 | 432万円 |
5位 | クオール | 33.9歳 | 473万円 |
全国の薬剤師の平均年収は20代では380〜400万円、30代では490〜500万円です。
アインファーマシーズの平均年齢は32.2歳で平均年収は431万円ですので全国平均と比較しても若干低めかもしれません。
年齢によっても働き方によっても異なりますが、転職時の年収の目安は380万円〜600万円と考えられます。
アインファーマシーズが大手調剤薬局の中で売上トップの理由
薬局店舗数が1,000店舗以上ある(売上No.2の日本調剤薬局の店舗は557店舗)
若手薬剤師に人気
薬剤師の人件費が若干低め(平均年齢32.2歳/平均年収431万円)
株式会社セブン&アイ・ホールディングスと資本・業務提携しているため
これらの理由により経営戦略が成功し、調剤薬局業界売上高トップとなっていると考えられます。
また、医薬品販売やプライベートブランド商品開発など多角的な経営方針も注目されています。
アインファーマシーズ(アイン薬局)の特徴と薬剤師の働き方
約1,000店舗、全国展開している
アインファーマシーズは、特定の地域だけでなく全国にまんべんなく展開しています。
北海道 | 122店舗 |
---|---|
東北 | 143店舗 |
関東、甲信越 | 456店舗 |
北陸 | 17店舗 |
東海 | 105店舗 |
近畿 | 138店舗 |
中国・四国・九州・沖縄 | 137店舗 |
(2017年度調べ)
勤務範囲による働き方区分
全国に店舗展開していることから、勤務範囲で区分された4種類の働き方があります。
ナショナル社員
全国転勤可能な薬剤師向け
初任給は265,000円〜3150,000円
※転勤族となるため、会社の社宅負担額は80パーセントと高め
広域エリア社員
希望エリア(関東地方など)の広域なエリアで勤務可能な薬剤師向け
初任給は255,000円〜305,000円(ナショナル社員より月額-10,000円)
※会社からの社宅負担額は80パーセントと高め
狭域エリア社員
狭域エリアで勤務希望の薬剤師向け
初任給 245,000円〜295,000円(ナショナル社員より月額ー20,000円)
※会社からの社宅負担額は60パーセント
自宅通勤社員
自宅から通勤希望の薬剤師向け
初任給 月給245,000円〜295,000円
薬剤師個人の勤務範囲によって、合理的に働き方が区分されています。
薬剤師の負担をお給料や社宅負担額といった目に見える所で差別化しています。
福利構成の充実
福利厚生面の充実はやはり大手ならではです。
各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険)
労災保険
退職金制度
連続休暇制度(年に1回、最大9連休を取得できる制度)
産前・産後休暇
育児休暇
育児短時間勤務制度(1日最大2時間まで勤務時間を短縮できる制度)
介護休業
赴任補助制度(転勤での引越に関して、引越料金・敷金・礼金を会社が補助する。)
持株制度
契約保養所
認定薬剤師取得支援制度
大学院奨学資金制度
人事考課制度
中でも1年に1回の最大9日間の連休取得が可能というのは、非常に恵まれていますね。かなり遠方の海外にも行く予定が立てられます。
他には、スポーツジムやディズニーランドの割引などもあるようで社員さんに好評との事です。
残業時間に関しては配属薬局によってまちまちになるため、フレックス制が利用できます。残業した分、昼休みを長く取る・早めに帰るなどして、調整を行うようです。
教育制度
教育制度に関しては、入社時研修、新任薬局長研修、薬局長研修、マネージャー研修を始め、海外研修、認定薬剤師取得支援制度、各種学会参加、大学院奨学資金制度があります。
大手調剤薬局だからこそのグローバル視点があることが特徴的です。
ちなみに2017年の新卒薬剤師で調剤薬局に就職した薬剤師の10%が、アインファーマシーズに就職しています。この10%という数字から、会社の知名度・信用度の高さが分かります。
ポイント
全国展開している東証一部上場の大手調剤薬局
勤務範囲により働き方があり給料も区分されている
福利厚生面がしっかりしており長期の連続休を取得できる
教育制度は多岐に渡り様々なステージの薬剤師に対応できている
アインファーマシーズの離職率は高い?退職理由は?
現在アインファーマシーズに勤務する薬剤師数は、4,500人以上となっています。
大手調剤薬局は積極的に新卒薬剤師の雇用を行っていますが、中でもアインファーマシーズの新卒採用シェア率は高い傾向にあります。
2017年の薬剤師国家試験の合格率は6年制新卒で85パーセント、7,052人でした。この中で約半数の3,500人程度が調剤薬局に入職したと考えられます。
アインファーマシーズの公式ホームページによると新卒薬剤師の10%が入職したとされています。概算ですが、300〜350人が入社したことになりますね。
新卒入社人数は多いのですが、従業員平均勤続年数は4.6年と短めです。新卒で入社して30歳辺りで退職している人が多いのでしょう。
退職の理由としては、以下が考えられます。
1.激務
店舗展開も多く雇用形態によっては転勤があるので体力勝負です。また調剤業務はミスが許されない細心の神経を伴う仕事なので精神的に滅入ってしまう人もいます。
2.仕事(調剤)が合わない
調剤自体は非常に機械的な単純作業です。学生時代の様に1つの問題を解き明かしたり解決するような研究的な側面はないので、作業自体は慣れてしまうと難しくありません。
しかし機械的な仕事に肌が合わない人もいます。また、現場で実際に働いてみて初めて自分が持っていた薬剤師のイメージとの違いに苦しむ人もいます。
3.給料が低い
アインファーマシーズは新卒に人気で社内のOJTもしっかりしています。しかし、大手調剤薬局の中でも若干給料が低い傾向があります。
数年して一人前の薬剤師になったら高給狙いの転職を選ぶ人も一定数いると思われます。また、一通り調剤業務を習得したら退職を選ぶケースが見受けられます。
アインファーマシーズの若手薬剤師の退職理由としては、以下のようになります。
一通り調剤技術を身に付けられたから
アインファーマシーズのような最大手でみっちりと教育を受けたことは、薬剤師としての基本を習得したことに繋がります!転職するには有利ですね。
職歴に申し分なく転職に有利だから
履歴書に業界最大手の職歴を書けると言うことは、何といっても相手に信用を与えられます。
こんな方はアインファーマシーズがおすすめ
アインファーマシーズは、業界最大手の大手調剤薬局で全国展開していて従業員が20代30代という特徴があります。そのため、若手薬剤師にはオススメです。
例えば、
新卒で中小に調剤薬局に入職したが教育システムがなかった人
薬局の人間関係が悪く大手で流動的な環境を求める人
1つの小さな薬局勤務だけでなく全国をいろいろ見て回りたい人
年上ばかりの環境で話が合わなかった人
国家試験浪人をして合格したがやはり大手に就職したい人
複利厚生の整った環境を好む人
などです。
調剤薬局業界もさまざまですが、やはり大手企業の安定感と信用は強いものです。しかし、誰でも応募すれば入職できるかというとそんなに甘くはありません。
日本の大手企業の多くは新卒や若手にとって入職しやすい環境にあります。企業の方針や風土を体得してもらうためには、若い人の方が企業も都合がよいのです。
中途採用者も歓迎されますが、一度他社で身に付けた仕事のやり方というものを改めて塗り替えるのは非常に難しいのです。
若手薬剤師で転職を迷っている人は、退職したい理由を整理してみましょう。もし、その理由がアインファーマシーズで解決するならば業界最大手にチャレンジしてみることをオススメします!
アインファーマシーズへの転職を検討している薬剤師が登録しておきたい転職サイト
大手調剤薬局アインファーマシーズへの転職には大手転職サイトをオススメします!
新卒としての就職活動時とは環境が異なりますので、転職時には転職サイトへ登録を行い活動する方が有利です。
例えば「薬剤師 転職」と検索するとネット上で多くの転職サイトがヒットします。
多すぎてどこに登録すれば迷ってしまう場合は、薬キャリの登録をオススメします。このサイトを押さえておけば十分と言っても過言ではありません!
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まとめ
アインファーマシーズが業界トップに立てるのは業界を牽引できる規模の会社であることや新卒に人気の会社だからですね。
また、一度は最大手で働いてみたいと希望する薬剤師にも人気です。一流の環境に身を置きたいと思っている人は多いです。
転職を考える際には、情報収集を怠らず転職サイトに登録するなどして活動しましょう!
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