さくら薬局は転職しやすい?関東でシェアNo.1の調剤薬局を徹底解説!
ピンクの看板で有名なさくら薬局(クラフト株式会社)。関東でシェアNo.1の調剤薬局であり、処方箋枚数においては業界トップクラス(1,500万枚超)です。
しかし、非上場企業のため上場企業の様に情報公開義務がなく内部情報を詳しく術がないため、一人で転職活動を行うと難航してします。
今回は、さくら薬局に転職希望する場合、「転職サイトに登録すること」がなぜポイントになるかを解説していきます!
目 次
さくら薬局について
会社名 | クラフト株式会社 |
---|---|
設立 | 1982年 |
従業員数 | 3,302名(グループ会社除く) |
店舗数 | 695店舗 ※関東ブロックシェアNo.1! |
事業内容 | 保険調剤薬局 ※処方箋枚数においては1,500万枚を達成している |
ホームページ | http://www.kraft-net.co.jp/sakura/ |
設立からの流れ
1982年 会社設立
1985年〜1987年 神奈川県、千葉県、茨城県、埼玉県へ進出
1988年 24時間応需の夜間緊急体制を導入
1996年 クラシス株式会社設立→現在は医療職の人材紹介・派遣会社
1999年 イオン株式会社・株式会社ツルハと資本業務提携
2004年 (株)ジャスダック証券取引所に上場
2008年 MBOにより株式の上場廃止
2012年 売上高1,000億円突破
※MBOとは?
Management Buyoutの略。要は企業買収の1つであり、経営陣による株式の買取りのことです。MBOにより買収された企業は上場を廃止し、パブリックカンパニーからプライベートカンパニーになります。オーナー企業ということです。
売り上げ推移
2006年3月(579億円)→ 2009年3月(757億円)→ 2012年3月(1,004億円)→ 2016年3月(1,635億円)と順調に伸びている。
大手調剤薬局売り上げランキングトップ5の平均年齢と年収
社員の平均年齢と平均年収は大手調剤薬局の中では平均的です。売り上げランキングでは常に上位に入っています。
会社名 | 平均年齢 | 平均年収 | |
---|---|---|---|
1位 | アインファーマシーズ | 32.2歳 | 431万円 |
2位 | 日本調剤 | 34.6歳 | 556万円 |
3位 | クラフト(さくら薬局) | 32.1歳 | 488万円 |
4位 | 総合メディカル | 35.5歳 | 432万円 |
5位 | クオール | 33.9歳 | 473万円 |
ポイント
さくら薬局は一度ジャスダックに上場していますが、その後MBOにてオーナー企業(プライベートカンパニー)となっています。
売り上げランキング上位の大半は上場企業ですが、さくら薬局は非上場企業として高い実績を維持しています。
関東ブロックのシェアが高く、また3種類以内の処方薬の場合は10分以内に投薬する取り組みが行われています。
さくら薬局(クラフト株式会社)のカラーとは?
非上場会社=プライベートカンパニー
調剤薬局売り上げランキング上位のほとんどの会社が上場企業の中、さくら薬局はMBOを行い非上場企業となっています。
大企業の多くは上場することを1つの目標や指標とします。しかし、経営者の考え方により敢えて非上場を選択する会社があることも真実です。
非上場企業の場合はオーナー会社であるため中長期的な戦略を立ててじっくりその目標に取り組む事ができる利点があります。
関東ブロックシェアNo.1
2016年の段階で全国に695店舗の薬局が展開されています。関東地方に集中していることが分かります。
大きな総合病院や機関病院の門前には必ずさくら薬局がありますね。
ピンク色の県に店舗があります。※クラフト株式会社ホームページより引用
北海道 | 26店舗 |
---|---|
東北 | 40店舗 |
関東、甲信越 | 410店舗 |
北陸 | 24店舗 |
中部 | 39店舗 |
関西 | 115店舗 |
中国・四国 | 10店舗 |
九州 | 31店舗 |
関東地方に住んでいる薬剤師にとっては店舗数が多いことはメリットですね。
配属先と合わない場合や人間関係の問題は起こりえます。そんな時、転職でなく他店舗への異動で済むのはありがたい事ですよね。
イベントを通じて地域医療に貢献
さくら薬局では、地域に密着した薬局づくりに取り組んでいます。
例えば、
市民講座の開催:医療機関から医師を招いて禁煙や検診、口腔ケアの啓蒙活動
こども薬局の開催:調剤体験、保護者向けには薬の飲ませ方講座を行っている
認知症カフェ開催:介護についてのお悩み相談やアドバイスを行っている
ガーデニング:花を飾ったり親しみやすい薬局を目指している
在宅医療に対しても積極的に関わっているため、認知症カフェを始め、地域住民の相談窓口としての機能を果たしています。
派手な演出はしていませんが、地域住民や薬局に来局する患者さんに向けた温かいイベントを開催されています。
2017年4月から本格化「さくらプラネット」研修制度
2017年度より人材育成を行ってきた部門の統合が行われ「さくらプラネット」という研修制度が出来ました。定期的な研修にプラスして現場トレーニングを行っています。
さくらプラネットのコースは、必須科目と選択科目に分かれています。必須科目ではジェネラリスト育成をメインに、選択科目では専門的なスペシャリストを目指す薬剤師の育成です。
人材育成チームが、直接現場に赴き、OJT(新人教育)、管理薬剤師候補者へのマンツーマン指導、そしてスペシャリストを目指せるように様々な講座が用意されています。
さくら薬局には20人弱の本部スタッフと現役の薬局事務スタッフメンバーによる研修講師陣がいます。
講師になるためには自らの希望以外に推薦が必要となりますが、現場をよく知っている現役スタッフから構成された講師による研修は心強いですね。
福利厚生が充実している
さくら薬局は大手調剤薬局のため、福利厚生面が充実しています。
各種社会保険
薬剤師賠償責任保険
保有保養所・契約保養所(エクシブ)
財形貯蓄
団体生損害保扱
退職年金制度
借上社宅制度
従業員割引制度
産前産後休暇・育児休業制度・育児短時間勤務制度
クラフトクラブオフ
などがあります。
東証一部の大手調剤薬局と非上場で大手調剤薬局の違い
一般的に大きな会社であることと=東証一部上場という認識があります。しかし、東証一部に上場する実力や規模があっても敢えて非上場とする会社も存在します。
大手で非上場で有名なのは、竹中工務店、ロッテ、朝日新聞などです。では、上場するメリットデメリット、非上場のメリットデメリットは何でしょうか?
上場のメリット
上場によって資金調達が可能
企業の信頼・信用度が高くなる
知名度が上がり人材を確保しやすくなる
上場のデメリット
株式の取引が誰でも可能であるため買収のリスクが高くなる
株主に経営を常に厳しくチェックされる
株主の意向を優先するため会社側の思う通りの経営はできない
非上場のメリット
株主の意向に左右されずに経営できる
中長期的なスパンでじっくり取り組み成果を出せる
会社の財務状況を公開する義務がない
株式を公開していないため買収リスクは低い
非上場のデメリット
資金調達が難しい
会社の知名度、信用度を上げにくい
創始者一族による支配が強く経営に反映される
ポイント
大企業は上場したほうが資金調達面でメリットが大きいです。しかし、ある程度潤沢な資金があり株主の意見に縛られたくない場合は非上場の方がメリットの大きい場合もあるのです。
こんな方はさくら薬局がおすすめ
トップダウンで成果主義の会社環境が不向きと感じる人や、1つの計画を他者から邪魔されずじっくり時間をかけて成果を出したいと考える人に向いているでしょう。
特に、さくら薬局の場合は現場の現役事務員や薬剤師本人の中からグループ全体の指導係である講師陣を構成しています。
薬局の内情をよく知っている社員によって講師を構成するという考えは現場重視の会社といえるでしょう。
中小の調剤薬局に見られる現場優先の考えと、大手調剤薬局にみられる福利厚生の充実や研修や指導を専門とする部署の存在、薬剤師にとって快適な環境を上手に取り込んでいる会社と言えるでしょう。
まとめ
中小の調剤薬局の雰囲気を保ちながらしっかりした会社組織を希望する人におススメ
東証一部等のネームバリューなどにこだわらない人におススメ
M&Aなど他社からの買収を好まない人におススメ
さくら薬局転職希望者には、転職サイト登録が大切なポイント!!
さくら薬局への転職のきっかけは、口コミや評判が大半のようです。
例えば、家族から「あの薬局は感じよかったわよ」とか、先輩から「さくら薬局働きやすいから来なよ〜」と勧められたりしている、等々です。
薬剤師の中には直接会社ホームページからエントリーする人もいますが、さくら薬局への転職を成功させる為には、転職サイトに登録する事をおススメします!
上場企業の場合はホームページを見ると財務状況から研修制度の有無まで非常に細かい情報が公開されています。
しかし、非上場企業の場合は細かな情報を公開する義務がないため、内部情報を簡単に手にすることが出来ないのです。
そのため、転職サイトに登録して紹介実績や企業面談で情報量が豊富なコンサルタントと共に転職活動する方が成功率は高くなるのです!転職サイトの中でも、薬キャリをおススメします!
おススメポイントは、
さくら薬局への紹介実績のある転職サイトであること
さくら薬局に関する情報量が多い事
条件交渉などをコンサルタントさんが代行してくれる
配属予定店舗の見学などもコンサルタントさんを通して依頼できる
です。
まとめ
さくら薬局は非上場企業でありながら、調剤薬局売り上げランキングでは毎回上位にランクインする大手調剤薬局です。現場優先主義で地域住民に身近な調剤薬局です。
トップダウンの成果主義や隅々まで張り巡らされたシステムやネットワークに疲れきってしまったり肌が合わないと感じる薬剤師は、中小の調剤薬局の雰囲気を失わずに進化し続けるさくら薬局はおススメです!
株主からの短期的な成果も求められないため、現場の従業員で協力し試行錯誤しながらよい薬局を作っていけるでしょう。
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