転職サイトの調剤薬局との関係性!?薬剤師が登録すべき転職サイトは?
転職サイトに登録した後、何故だかコンサルタントさんから「特定の調剤薬局」ばかりを積極的に勧められるという経験をしたことはありませんか?
勧められた薬局に以前から好感を持っていて転職を希望していたらラッキーですよね。
反対に、自分が探している薬局と全くイメージが異なる場合はコンサルタントさんからの提案に困惑してしまいます。
今回は転職サイトと調剤薬局との関係性に迫ります!!
目 次
転職サイトの登録する時の注意点
薬剤師が調剤薬局へ転職する時には、転職サイトに登録するのが主流になってきています。
しかし、薬剤師を専門とした転職サイトだけでも100近くもあるのです!これだけあるとどこに登録したらよいか正直分かりませんよね。
薬剤師が転職サイトを選択する時の目安にはどのようなものがあるでしょうか。
会社の大きさ?
転職サイトの口コミ?
転職サイトのホームページのデザイン?
とりあえず雰囲気で登録してからコンサルタントさんで選ぶ?
知名度の高い所?
気になる求人が出ていたところ?
多くの転職希望の薬剤師は、これらの目安をなんとなく参考にしながら選んでいます。
また、薬剤師向けの「転職お役立ち情報サイト」などでは転職サイトへの登録数は大・中小を合わせて3〜4社と勧めている事が多いので、参考にしている人もいると思います。
しかし、実際に登録してみると、コンサルタントさんから何故か特定の薬局ばかりを勧められて困惑してしまうといった声を聞きます。
それもそのはず・・・実は転職サイトの中には調剤薬局グループの系列会社の場合があるからです!!
そこで、転職サイトに登録する時に確認してほしいのは、
登録しようとしている転職サイトが、どの会社のグループか?どの会社の系列か?
ということです。
大手調剤薬局のグループ会社に転職エージェントがある!?
大手の調剤薬局の中には、グループ会社として転職エージェント事業を行っているところがあります。
経営者が会社を大きくしたいと考える時には人材確保を考えます。ある意味、企業が転職エージェント事業を展開するというのは人材確保のための戦略の1つです。
通常、転職エージェントは企業への営業から始めます。企業から求人案件を獲得し、人材を紹介することで対価を得ます。この過程を繰り返して実績を重ねていくものです。
しかし、調剤薬局のグループ会社に転職エージェントがある場合、グループ会社の仲間である薬局へはわざわざ営業をかけなくてもよいですよね。
転職エージェントのビジネスモデルは基本的に出来高制ですので、同じグループである系列会社へ人材を積極的に紹介出来る流れがあるとビジネスとして軸が出来ますし経営も安定してきます。
では、日本の売上げトップ5の大手調剤薬局の中では系列会社に転職エージェントがあるのかを見ていきましょう。
1.アインファーマシー | 転職サイトなどの系列会社はない |
---|---|
2.日本調剤 | 旧日本調剤ファルマスタッフ ➡ ファルマスタッフ |
3.クオール |
アポプラスステーション(転職エージェント)を 子会社化 |
4.クラフト | クラシス株式会社 ➡ ヤクジョブ転職サイト |
5.総合メディカル | 総合メディプロ株式会社 ➡ 転職ゴリ薬サイト |
日本を代表する大手調剤薬局の大半にグループ会社として転職エージェントがあることが分かります。
調剤薬局名と転職サイトの名が異なるので、薬局のグループ会社だと知らない人の方が多いですよね・・・!
ポイント
・大手の調剤薬局は、グループ会社として転職サイト事業を展開していることがある!
・転職希望する薬局が転職サイト事業を展開している場合は必ずチェックしておきましょう!
特定の大手調剤薬局へ転職したい薬剤師におススメの転職サイト
大手調剤薬局へ転職を希望する薬剤師は、中小より大手の転職サイトに登録をおススメします!!
基本的に大手企業は、社風を整えるために採用は新卒によって確保する動きがあります。
しかし、毎年の薬剤師国家試験の合格率の低下と女性が多い業界のためライフイベントで退職・転職率が高い業界です。
大手調剤薬局でも、薬剤師が足りず中途採用を頻繁に行っています。
大手調剤薬局への就職メリットは、
1. 資本力があり経営が安定している
2. 長期的な視野から社内でのキャリアアップが計れる
3. 福利厚生面が充実している
4. 家族の転勤等に対応できる全国展開がされている
5. 女性の子育て・介護に対しても体制が整っている
6. 薬剤師に対しての社内評価基準が整備されている
7. 教育制度が充実している
8. 業務の機械化・ネットワーク化ができている(マニュアルがある)
特に登録をおススメする転職サイトは、業界の歴史が長く大手調剤薬局の日本調剤グループのファルマスタッフ。

そして、特定の調剤薬局のグループ会社ではありませんが、ブランド力のあるM3グループの薬キャリです。
ファルマスタッフは、日本調剤という調剤薬局業界の中でもリーディングカンパニーになり得るといわれている会社の転職サイトです。日本調剤へ転職したい人にはぜひおススメできます!!
また、薬キャリは薬剤師転職業界では実力でNo.1の地位を築き上げた大手転職サイトで、薬剤師の3人に1人(約10万人)が登録していると言われています。
グループの医師向けの転職サイトには、20万人以上の医師が登録していると言われており、医療従事者や業界に対する情報網を広く持っています。
因みに、東証一部上場のM3グループが運営しています。
大手調剤薬局への転職を希望する薬剤師は、大手転職サイトへの登録をおススメします。
中小の調剤薬局へ転職したい薬剤師におススメの転職サイト
全国の調剤薬局全体の売上げは、大手調剤薬局10社程度が20パーセントを占め、残りの80パーセントは中小調剤薬局で占められています。
大手の調剤薬局は、社内規則が整備されていて業務もマニュアル化されているので合理的に仕事がしやすいです。
しかし、薬剤師の中には自分は中小の調剤薬局の方が肌に合うという人も多数います。
大きな会社の一従業員という立場より、自分らしさや経歴をアピールできるようなスタンスで薬剤師の仕事がしたい、そういう希望を叶えてくれるのが中小の調剤薬局でもあるので、中小の調剤薬局の魅力の1つとも言えるでしょう。
その場合は、調剤薬局のグループ会社でない薬キャリへの登録をおススメします!おススメの理由は、薬キャリは幅広い求人数があるからです。なんと20もの転職サイトと提携をしているんですよ!
薬キャリの提携転職サイト一覧
調剤薬局への転職が有利になる薬剤師は?
調剤薬局の業界は2025年に向けて大きな変化を迎えます。
診療報酬は下がり、新医療モデルで専門的知識を問われ、業界はM&A(吸収合併・買収)の傾向です。⇒調剤薬局のM&Aについては詳しくはこちら
今までの様にサービス業的なやわらかな対応や対人コミュニケーションを得意とする薬剤師が、調剤薬局に有利に転職できる時代はそろそろ終わるのではないか?と言われています。
時代や業界の流れは、少しずつ変化していくものです。
そのため、これからはサービス業に必要な側面を維持しつつ、業界変化にしなやかに対応できるタイプの薬剤師が転職に有利となるでしょう!
例えば、
診療報酬改定による処方箋単価の低下に対して、経営面に協力する姿勢
新医療モデルの具体例のかかりつけ薬局・薬剤師に必要な条件を理解して知識や技術を習得する姿勢
M&Aなどの会社都合の体制変化時には空気を読み、態勢を整えられる
外的環境の変化から、次のアクションを判断できる薬剤師が有利な条件で転職できるでしょう!!
まとめ
調剤薬局の企業グループの中には、転職サイト事業を展開しているところがあります。これは、薬剤師の人材確保が上手な会社です。
一方、転職エージェントというビジネスモデルの中で営業をかけてリピートを確保するという実力のみで事業展開を行っている転職サイトもあります。
特定の薬局へ転職希望する場合と、そうでない場合とで、転職サイトの特徴を知って選んでいくと転職活動はよりスムーズです。転職サイトへ登録する際の目安にして下さい。
また、調剤業界では今後大きな変化を迎えます。転職に有利となる薬剤師はズバリ、変化にしなやかに対応できる力を持つ人です。
診療報酬改定の度・新医療モデルに必要なスキル、M&Aに遭遇した場合など、業界に変化が起きるタイミングは絶好の転職チャンスでもあります!!
今まで高給提示される際のポイントだったサービス業的な側面にプラスアルファして「変化に対応できるスキル」をアピールしてみましょう!!転職に非常に有利になるでしょう。
ポイント
調剤薬局にはグループ企業として転職サイト事業を展開している所がある!
転職サイト登録時には規模の大小だけでなく、「調剤薬局との関係性」も目安に!
これからの調剤薬局への転職に有利な薬剤師は「変化に対応出来る人」!
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⇒【2020年診療報酬改定】調剤薬局で年収UPさせるための薬剤師の条件は?
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